ダイエット中、頑張って食事を制限しているのに、なぜか思ったように痩せない…。
むしろ太りやすくなってしまった気がする。そんな経験、ありませんか?
それはもしかすると、『知らないうちに体脂肪が増えやすいNG食習慣』を繰り返しているからかもしれません。
この記事では、体脂肪を減らしたい人のために、医学的根拠と栄養学の視点から「体脂肪が増える5つの食事ミス」とその対策を、危険度ランキング形式で紹介します。
正しいダイエットとは?数字より中身が大事
ダイエットのゴールは、単に体重を減らすことではありません。
筋肉量をキープしながら体脂肪を落とすことこそが、リバウンドしにくく、健康的な理想の状態です。
- 体重が減っても筋肉が減っていればNG
- 体重が増えていても体脂肪が減っていればOK
この視点を持つことで、間違った食事制限から自分を守ることができます。
NG食事パターンランキングTOP5
1位:超低カロリー食(危険度:★★★★★)
「食べなければ痩せる」――これは、最も危険な勘違いです。
基礎代謝を大きく下回るカロリーしか摂らないと、体は“飢餓状態”と判断して筋肉を分解してエネルギーを補おうとします。結果、代謝が落ちて、脂肪が燃えにくい体に。
さらに、続けられないためリバウンドも確実。
対策:
- 最低でも基礎代謝+活動量に見合ったカロリーを確保
- 良質なたんぱく質と食物繊維を主軸に、ゆるやかに制限
2位:朝食を抜く(危険度:★★★★)
「朝はお腹空かないから…」と食事を抜く人は多いですが、それが昼のドカ食い・血糖値の急上昇・脂肪蓄積につながります。
前日の夕食から翌日の昼食まで、15時間以上のエネルギー空白時間ができてしまうのです。
対策:
- 朝は少量でもOK、食物繊維や水分を含む食品を
- もち麦ご飯+納豆+味噌汁など、腸内環境も整える朝食が理想
3位:味が濃い食事(危険度:★★★)
「味が濃い方が満足する」という心理の裏には、カロリー過多・ご飯が進む・つい甘いものが欲しくなるという罠が潜んでいます。
さらに濃い味は早食いにつながり、満腹感が感じにくくなります。
対策:
- 出汁や酢、スパイスを活用し、素材の旨みを活かす調理法を
- 味噌や醤油は「隠し味程度」にとどめる
4位:高カロリーな飲み物(危険度:★★)
特に注意すべきは液体糖分。
- フルーツジュース:糖質量が高く、食物繊維は除去済み
- カフェラテ系ドリンク:牛乳+砂糖でカロリーが爆発的に
液体は吸収スピードが速く、脂肪として蓄積されやすいのです。
対策:
- 飲み物は「水・無糖茶・ブラックコーヒー」が基本
- 間食の代わりにプロテインドリンクを選ぶのも◎
5位:習慣化している『もったいないカロリー』(危険度:★)
特に多いのが、仕事中に口寂しくてつまむお菓子、料理中につい摘まむ一口、など。
これらは「空腹ではないのに食べる=脂肪になる一方」。
対策:
- 「いつも何を・どこで・なぜ食べているか」を記録してみる
- 常備食はナッツ・昆布など低GI食品にシフト
NG習慣を見直すための具体的対策
症状・悩み | 避けたい食事 | 代替案 |
---|---|---|
筋肉が減る | 超低カロリー | 鶏むね・卵・大豆製品をしっかり |
昼に眠くなる | 朝食抜き | もち麦・納豆・味噌汁で腸を起こす |
お菓子がやめられない | 味濃い系メニュー | 出汁・スパイスで満足度UP |
すぐお腹が空く | 液体糖質 | 水・ノンカフェ茶・プロテインへ |
食べ過ぎが止まらない | 習慣的つまみ食い | 予定食+記録で制御 |
1週間続けられるおすすめ朝食例
出汁で整う朝定食(冷凍活用OK)
- もち麦入りごはん(冷凍OK)
- 出汁蒸し鮭 or 湯煎豆腐
- 小松菜のおひたし
- 納豆+キムチ or すりごま
- なめこの味噌汁
→ 作り置きや冷凍保存が効き、時間がない朝でも栄養バランス◎!
メニュー | エネルギー(kcal) | たんぱく質(g) | 脂質(g) | 炭水化物(g) | 食物繊維(g) | 塩分相当量(g) |
---|---|---|---|---|---|---|
もち麦ごはん(150g) | 約220 | 4.5 | 1.0 | 48.0 | 2.5 | 0.0 |
出汁蒸し鮭(80g) | 約140 | 16.5 | 9.0 | 0.1 | 0.0 | 1.0 |
または:湯煎豆腐(150g) | 約110 | 8.5 | 6.5 | 3.0 | 0.5 | 0.1 |
小松菜のおひたし(50g) | 約25 | 2.0 | 1.0 | 2.0 | 1.8 | 0.4 |
納豆+キムチ(納豆40g+キムチ30g) | 約120 | 7.5 | 6.0 | 6.0 | 2.5 | 0.6 |
または:納豆+すりごま(5g) | 約125 | 8.0 | 7.0 | 4.5 | 2.0 | 0.3 |
なめこの味噌汁(150ml) | 約40 | 2.0 | 1.5 | 3.5 | 1.2 | 1.2 |

もち麦+出汁蒸し鮭+おひたし+納豆キムチ+味噌汁

項目 | 数値(目安) |
---|---|
エネルギー | 約545 kcal |
たんぱく質 | 約32 g |
脂質 | 約18.5 g |
炭水化物 | 約59.6 g |
食物繊維 | 約8 g |
塩分相当量 | 約3.2 g |
補足ポイント:
- もち麦で食物繊維と腹持ちUP(β-グルカン効果)
- 鮭のEPA・DHA+豆腐の植物性たんぱく
- 納豆・キムチで腸内環境ケア(発酵食品+乳酸菌)
- 小松菜・なめこでミネラル・カリウム補給
まとめ:完璧より、まずは「見直すこと」から
ダイエットは「何をやるか」も大事ですが、「何をやめるか」にも目を向けることが大切です。
紹介したNG習慣は、どれも“太りやすい体質”をつくる原因になりますが、すべてを完璧に避ける必要はありません。
まずは自分の食生活を見直し、
- 「やってしまってるかも?」
- 「これならできそう!」
そんな気づきがあれば、それはもう第一歩です。
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